パリ発チョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」のこと

NHKのTV番組で2019年の「サロン・デュ・ショコラ」の特集映像を見ました。

(2021年1月21日)

この年が設立25周年の大会とのことで、「チョコレートで世界を変える日本人3人」についての内容が企画され放映されたのです。

チョコレート好きな人は良く知っていたのでしょうが、以前の私はチョコに対してそこまでの興味がなっかたのです。

こんな大会が毎年フランスのパリで開催されていたなんて、全く知りませんでした。

サロン・デュ・ショコラ」の大会ですが、評論家やジャーナリストなど20人が世界中から集まるのです。

そして、参加したショコラティエが作るチョコレートを評価する大会なのです。

そして、世界のショコラティエ100人が選ばれるのです。

この年、日本人がなんと14人選ばれたのです。

その中のお一人目は金融マンという異色の経歴の持ち主で、新しいチョコの楽しみ方として、コンビ二のコーヒーマシンからヒントを得て、

砕いたカカオ豆を入れると挽き立てのどろっとしたチョコが出て来るマシーンを開発したのです。

その中にミルクを加えると、挽き立てのカカオドリンクが味わえるのです。

この器械があれば、チョコを食べたこともないインドネシアの貧しい農家さん達もその味を知るこが出来ると・・・

アジアの中ではインドネシアでカカオが採れます。

そして、世界第3位の出荷高だと知った金融マンの吉野さんは2011年に貯金を叩いてカカオ豆を買い、

ハローワークでショコラティエを探してチョコレート店を開いたとの事です。

インドネシアの貧しい農家さん達を助けたいとの思いを金融機関も理解してくれ、

そのマシーンの開発はシャープさんが力を貸してくれたそうです。

そして、2018年「サロン・デュ・ショコラ」の大会に出店し多くの人を驚かせたのです。

普通この工程には72時間掛かるとのことです。

これはカカオドリンクの新しい提案となったのです。

もう一人の日本人は「メリーチョコレート」の創始者で大石さんです。

この会社は創業25年従業員800人で日本で初めてバレンタインセールをした会社です。

2000年にサロン・デュ・ショコラに抜擢され初めてパリへ。

そこで見たチョコレートは「すべて宝石のようだった」と。

乳酸菌が専門だったこともあり、「和の食材」での製品開発が行われました。

抹茶をはじめ、日本酒、玄米茶と生姜、梅酒、干し柿、ゆずなどを使い、

フランス人の味ではなくて日本人が美味しいと思う味の追求をしたのです。

それが受けて2016年より3年連続金賞を取っています。

三番目の日本人は、8年まえに社長のご主人が倒れられて、それを引き継ぎ「世界を目指す!」と宣言された女性です。

「サロンド・ロワイアル コンセプトは京都」と銘打って、

小さなチョコレートメーカーでしたが、2017年初参加でしたが金賞を取ったのです。

日本の食材は味と香りが独特なのです。

それを生かした日本の象徴のような京都ならではのコンセプトと味を追及して・・・

2019年にも万願寺とうがらしと玄米黒酢を使い、再び金賞を取ったのです。

2021年1月20日より全国7会場で開催されてます。

それにしても日本人の器用さと味覚の感覚、感性は素晴らしいですよね!

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